小学生との稲刈り

モノづくり・人づくり
2006.10.10

総務部員Iです。
今日は、地元小学生と復活米の「但馬強力」の稲刈りに行ってきました。
すがすがしい秋晴れのもと、小学5年生32人と鎌で稲刈りに励みました。

さて、「但馬強力」の説明ですが、以下となります。
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大正から昭和初期までは酒米として有名な品種だったのですが、人口交配の新品種の出現(山田錦等)により一旦消え去った酒米です。
理由としては、草丈が150cm近くにもなり倒伏に弱いのとイモチ病等にも弱いという欠点があったからです。
ただ、酒造好適米としての品質は心白の発現もよく、タンパク含量も少ない、高級酒醸造に適した米質でありました。
2000年より弊蔵にて60数年ぶりに甦らせ、地元市島町の契約農家と共に栽培しております。
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そして、なんで小学生と一緒に稲刈りをしているかと言いますと、せっかく市島町で地米として栽培するのだからその生産の現場に実際に携わってもらい、収穫の喜びと昔の人の苦労を知ってもらおうという総合学習の一環として、市島町の小学校と取組んだのが始まりでした(3年前)。
実は、この「但馬強力」田植えも小学生と一緒にしております。
そして、この後12月には酒造りの過程も見学してもらいます。
こうした地元の米を使って地元でお酒を造っている現場を知ってもらうことで、1年を通じたモノ造りの大変さを感じてもらい、又、大人になった時に、地元のお酒に愛着をもってもらえるように思って、取り組んでいるのです。
さてさて冒頭にも書きましたが、ほんと今日はいい天気でした。
10月10日というのは、昔の体育の日です。
よく知られている話ではありますが、日本の気象の統計上、10月10日は過去において一番晴れの日が多いらしいです。
(だから東京オリンピックの開幕日に選べれ、その後体育の日になりました)

さてさてさて、子供たちの様子ですが、最近は田舎の子でも鎌を日常で使うことはありません。
どうやったら穂が刈れるのかを最初に説明をし、その後挑戦してもらいました・・・
っが、最初は中々上手くできませんでした。
でも途中からはコツを覚えた子はサクサクと刈れるようになってました。
皆ぬかるんだ足場の中、泥んこになりながら、でも最後には笑顔一杯で無事終了しました。
今日は自然の恵みを感じた一日でした。

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