西山酒造場は、2015年に「国連持続可能な開発サミット」で採択された持続可能な開発目標(SDGs)に賛同し、商品やサービスでSDGsが掲げる目標に貢献できるよう取り組んでいます。
社会に向けての取り組み
健康経営
社員が健康的に働くために、西山酒造場には社員食堂があります。酒造りは寒いところや暑いところを行ったり来たりし、時には数十㎏もの米や酒瓶を運ぶ重労働です。蔵人の健康は、酒粕や塩麹などの発酵調味料を使用したまかないに支えられています。また、西山酒造場の位置する丹波市市島町は有機の里と呼ばれるほど有機農業が盛んで、新規就農者が多い土地です。できる限り食堂の野菜は有機農家から仕入れています。
多様な人材の活躍
性別や国籍、年齢にとらわれない採用を行い、働ける環境の整備をしております。社員食堂、社員寮を完備し、Iターン、Uターンの人材も活躍しています。
採用について
地域に向けての取り組み
子供たちへの教育
2003年より、地元小学生に向けて総合学習の機会を提供しています。酒米をつくる田んぼでの 田植え、生き物調査、稲刈りの後、甘酒をつくる工場見学を行い、農産物が商品になるまでを一年かけて学ぶ場づくりをしています。地元中学生の就業体験(トライやるウィーク)、高校生のインターンシップの受け入れ、出張授業を行い、若い世代へ酒造りや文化を伝える活動を行っています。
竹山小学校との田植え
氷上高校での講義
丹波への誘客
蔵元直売所や、鼓傳を目的地に丹波を訪れていただき、近隣施設への誘導、丹波を知る一つの拠点となることを目指しています。
イギリスに本部を置き、日本酒教育を行っている機関「Sake Sommelier Academy®」の生徒を受け入れなど、多様な外部組織との連携を行い、国内外へ酒造りの文化、丹波の魅力を発信しております。
地元産業との連携
酒造りの魅力だけではなく、丹波の魅力も伝えられるよう、地元産業との連携を行っています。
社員食堂、鼓傳では丹波産の規格外の有機野菜の使用しています。有機栽培されている中で、どうしても規格外の野菜が出てしまいます。これらを買い取って加工、販売することでフードロスの削減につなげていきます。また、植え付け前に収穫品の契約をすることで、継続的な就農・定住も促進します。さらに、発酵食品や有機野菜のお食事で、来られるお客様の健康にもつなげていきます。
地元の工芸品、丹波焼窯元とも連携しています。鼓傳では丹波の伝統工芸の丹波立杭焼でお料理を提供し、販売も行います。現在は雅峰窯、丹文窯の二窯と提携し、代表的な作品をお出しします。多様な世代の方、海外の方に手に取っていただき、身近に感じてもらうことで魅力を伝えていきます。
環境に向けての取り組み
丹波の水を守る清掃活動
2006年より「クリーン作戦」と称し、地域の清掃活動を行っています。お酒に欠かせない水を守るための河川の清掃、また、川の周辺も美しくなるよう、最寄り駅付近の清掃を月に二回実施しております。
クリーン作戦の様子
丹波の木材の利用
鼓傳では丹波の木材を使用した、メニューブック、お料理を載せるお盆、ピザのトレーをお出しします。きっかけは2014年の豪雨災害で土砂崩れの被害を受けたことです。森林の定期的な保全が災害の発生を抑制するとされているため、少しでもその一助になればとの思いで取り組んでいます。
SDGsとは
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連で採択された2030年までに達成すべき国際目標です。「誰一人取り残さない」をスローガンに、貧困、気候変動、人種、性差別、働き方などの社会が抱える様々な問題を解決し、世界全体で明るい未来を目指すための17のゴールと169のターゲットで構成されています。
西山酒造場の取り組みは「ひょうご産業SDGs認証事業」にてゴールドステージに認証されています。
ひょうご産業SDGs推進宣言事業・認証事業について