I
175 Years of Fermentation
日本酒蔵が、
ウイスキーを醸す理由
1849年創業の西山酒造場は、175年以上にわたって丹波の米と水と微生物と向き合ってきました。その蓄積——米の発酵で培った微生物との対話、麦汁の発酵に受け継がれた醸造の勘、葡萄粕から生まれるブランデーの文化——が、ウイスキーという新たな液体にそのまま宿っています。
日本酒蔵だからこそできる発酵の仕事が、この一本をほかのどこにもないものにしています。
II
A Dream Born in Italy
イタリアで出会った、
一杯の衝撃
1999年、西山酒造場の西山裕三はイタリアでグラッパと出会いました。華やかなボトルに包まれた、食文化に根ざした芳醇な一杯。「日本にも、こんな特別な酒を」——その想いが、すべての出発点でした。
蔵人・織田敦は現地に渡り、言葉を超えて技術を学びました。試行錯誤を重ね、丹波の感性に寄り添うブランデー「タンブランディー」を生み出しました。そのブランデー樽こそが、いま「丹陰霧海」のフィニッシュを担っています。グラッパへの夢が、ウイスキーに宿りました。
III
A Painter and a Brewer
画家と蔵元が、
名付けた霧の海
明治から昭和にかけて活躍した日本画家・小川芋銭と、西山酒造場三代目・西山泊雲。二人の間には深い友情がありました。
芋銭が丹波の山影を眺めながら描いた言葉——「丹陰霧海」。霧の中に溶けていく静寂を、ウイスキーという器に閉じ込めること。それがこのブランドの出発点であり、変わらない約束です。