総務部員Iです。
とっても嬉しい報告があります。
本日、平成19年(平成18酒造年度)の全国新酒鑑評会の発表がありまして、なんと2年連続で ”金賞” を受賞いたしました。
今冬は、八島杜氏の体制で迎える4造り目となりました。若干35歳の杜氏だけでなく、全体的に若い蔵人の集団で3造り目に “金賞受賞” という快挙を成し遂げた次の年だけに、周りの期待は大きくなる反面、プレッシャーもあり、又、「まぐれ」と揶揄されないようにと、非常に気合の入った酒造りでした。
しかもしかもです・・・
今年はもう一つの意味で、酒蔵として感慨深い受賞だったのです。
この「全国新酒鑑評会」というのは、どの酒蔵も最高のモノを選りすぐってします。
当然、そうなると「大吟醸」を出品します。
そして、一番金賞をとりやすい、香りが出やすい酒米「山田錦」で多くの酒蔵が造ります。
小鼓ももちろん「山田錦」の大吟醸を造っておりますし、昨年度はそれで”金賞”を受賞しました。
っが、です。
前にもこのブログに書きましたが、「山田錦」という酒米は確かに素晴らしい米ではありますが、どうしても味が似通ってしまいます。同じ酒米だけに酒蔵の特色が出にくいのです。
又、「山田錦」は兵庫県が一番の産地でして、
(よく新潟と誤解されますが、食べる米と酒米とは違います。山田錦の特Aは兵庫県のみです。)
近畿圏の酒蔵は、ほとんど大吟醸は「山田錦」なのです。
そこでです。
丹波に根ざした、スローフードにこだわっている、『小鼓』です。
そして、コレマタ何度も何度もブログでも紹介している地元市島町の復活米「但馬強力(たじまごうりき)」、で造った大吟醸を造ってみたい!そして世に出るとどういう評価になるだろう・・・
色々な思いから、蔵元と杜氏・蔵人が
「よし!今冬は但馬強力で醸した大吟醸で全国新酒鑑評会で勝負しよう!」
という事になり、ついに出展するに至ったのです。
そして、なんと初年度の造りから “ 金賞 ”を受賞しました。
本当に嬉しい、そして快挙なのです。
若い蔵人が結集・結束した団結力の成果であると、自信を持って言える受賞でした。
つくづく「モノづくり」は一人では成しえることができないことを感じる次第でもありました。
ちょっと、とりとめの無い文章となってしまいました・・・
今日は、蔵元・杜氏・蔵人だけでなく社員一同喜びに浸りました。
まだこのお酒が販売されるかどうかも正式には決まっておりません。
っが、近い将来必ず出ますので、しばらくお待ち下さい。
この全国新酒鑑評会の詳細です。
ここの大阪国税局の受賞蔵を見ていただいたらわかりますが、「山田錦」以外で受賞したのは(区分1が「山田錦」以外)、小鼓だけです。
先ほども申し上げたとおり、兵庫県が「山田錦」の産地なので、どの蔵も近畿は「山田錦」を使うのですが、そこをあえて使わず、本当の地米で勝負し、挑戦し、成し得ました。
手前味噌な話ばかりではありましたが、今日だけはお許し下さい。
今から美酒に酔いしれたいと思います。