はじめまして!
蔵人の足立です
いつも小鼓をご愛飲頂きありがとうございます。
今回は少し造りの事をお話させて頂きたいと思います。
5月、6月は弊社の微発泡性清酒の『美白酵酒』を中心に、仕込を行っております。
これからの夏にピッタリのプチプチした低アルコールの日本酒の商品になりますが、
この炭酸ガス、どこからくるのか。
これは酵母が発酵の際に出す発泡炭酸ガスで、
そのガスを瓶内に閉じ込めて皆さまの元へ届けられます。
!?!?ってなりますよね。
通常、お店で販売されている発泡性清酒には二種類ございます。
機械を使用しガス充填されたスパークリング日本酒。
シャンパン等に用いられる、瓶内二次発酵を用いたスパークリング日本酒。
美白酵酒は後者にあてはまります。
通常、日本酒は完成したモロミが搾られて酒粕と透き通った清酒に分けられ、出荷されます。
瓶の中に入った元気な酵母が瓶内でさらに発酵し、ガスを発生させるんです。
そのガスを瓶内に閉じ込めたまま、出荷される。という流れになります。
このガス感というのも、ガス充填と自然の酵母の力によるガスでは味わいが変わってきます。
なんと、酵母によるガスはより優しく、深みのあるガス感になります。
不思議ですよね。
瓶内二次発酵中の瓶の保管場所や管理温度によってガスの発生具合も変わるので、
美白酵酒はより複雑で繊細な工程を経て完成した商品!といえるんです。
最終的な目標ガス圧を測定し、プチプチ感が充分になった所で、厳正な品質管理を通過後、
皆様のお手元に届けられます。
如何でしたでしょうか?
普段、酵母や様々な菌と共に過ごしている私達には当たり前の事に感じますが、
こうして文字に起してみると改めて発酵、そして菌たちの神秘を感じます。
この記事を見ていただいた方で
是非この夏、『美白酵酒』をご購入された際はまた違った見方で、味わって頂ければ幸いです。
最後までお読み頂き有難うございました!
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